彩華の伝言

彩華ブログ

今年4月に都市観光ホテルのブランド化の方針を明らかにした。

彩華です、このサービスの利用は買い物時間の節約を意味するので、時間が貴重になればなるほどサービスの需要は増えるだろう。
他方、宅配の時間指定や再配達サービスは、商品を送り届けるというインフラに付加されるコンテンツに相当する。
このインフラとコンテンツは、サービスごとにウエートが異なる。
例えば通勤電車の旅客輸送、ビジネスホテルでの宿泊、定食屋のランチは、基礎的な要素が大勢を占めるイ ンフラ系サービスである。
一方、JR九州ななつ星in九州の旅やザ・ペニンシュラでの宿泊、そしてミシュランガイド三つ星レストランでのディナーは、中身のウエートが高いコンテンツ系サービスといえる。
このように整理すると、インフラ系サービスの市場価値の向上には、時間コストの上昇すなわち経済成長による所得増が必須なことがわかる。
実際、1人あたり実質国内総生産伸び率が年平均4.9%だった1955~95年と、0.8%の95~2015年を比較すると、民間借家、タクシー、理髪、大学教育などインフラ系サービスの価格は、後者の期間で伸びが鈍化している。
この間の品質の変化を考慮しても、時間コストの影響が大きいのは明白だ。
一方、コンテンツ系サービスでは、低成長期でも料金は 上がる。
例えばおもてなしの代表格ともいえる宿泊業界ではここ数年、外資系高級ホテルが都市部への進出を加速させてきたし、地方の高級旅館・リゾートを展開する星野リゾートも今年4月に都市観光ホテルのブランド化の方針を明らかにした。
この動きの背景には、日本の高所得者や海外の富裕層をターゲットとしたビジネスモデルの存在がある。