彩華の伝言

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宣伝などの運営費もかかるため、赤字で撤退する企業も出ているという。

中国の調査会社であるアイリサーチの調査では中国の消費者が越境ECを使う理由として6割が正規品であると答えた。
海外から直接、購入することでにせ物のリスクを減らしたいと考えている。
こうした消費者の思いを背景に越境EC市場 は拡大が続く。
アイリサーチの調べによると、中国の越境EC市場は16年に2198億元と前年比で8割以上伸びた。
中国のEC市場全体の80兆円に比べるとまだ規模は小さいが、比率は高まるとみられる。
17年は越境ECが3413億元まで増える見込みだ。
巨大市場を狙って、ECサイトはセールなどを頻繁に開催。
アリババが11月11日に開催する独身の日のセールが最も有名だが、京東集団は6月18日の創立記念日にセールを実施。
今年はアリババを含む競合も大々的なセールを始めた。
コアラの売り上げは18~20日の年中セール期間中、前年の6倍に増えたという。
コアラは21日からはネットイース創立20周年記念セールを始めた。
越境EC市場でのシェアの公式統計はないが、中国市場戦略研究所の 徐向東代表は4割のシェアを握るアリババに対して、京東集団が2割程度で、コアラが京東に迫るのではないかと見る。
中国の越境ECでは4000万人のユーザーを抱えるアリババのTモール・グローバルの存在感が強い。
その一方で、出店のハードルは高い。
保証金となる初期出店費用が約250万円以上も必要となるほか、年間50万~100万円の会費や、売り上げに応じて最大5%の手数料がかかる。
宣伝などの運営費もかかるため、赤字で撤退する企業も出ているという。
一方、コアラは大量に仕入れた商品を一括して中国に運ぶため、輸送コストを抑えることが可能だ。